キッチンスプーン

『2015年9月』のアーカイブス
2015年9月26日 16:05

kitchen spoon は、たてものです。

直瀬という集落を1枚の布に見立てるなら、

この店はささやかなブローチのようなもの。

たてもののなかで

来たひとは、こう過ごしたいと思う。

迎えるわたしも、ぜひそうしてほしいと思う。

だから毎日、せっせとみがきます。

床も皿もなべもさじも。

いつもすべてがうまくいくとはかぎらない。

そういうひともいます。 そうでしょうか。

わたしはそうは思いません。

カテゴリ:お店について
2015年9月23日 16:52

連休中のよく晴れた朝。

隣村の原っぱにふらりとキャンプに行きました。

前回おとなりでしたね、というご家族。 おおきな松の木陰で今回もおとなりです。 

わあっと遊ぶ子どもたちの中にも、見覚えのある子がちらほら。

ウクレレの音にふりかえると、ひとなつっこい笑顔。 またお会いしましたね。

会いたい人とは、約束なしで、会える。

おろしたてのテントをむすめと二人ではじめて張った日に

もうね  心配で見ていられない。 という感じで

なにくれとなく世話を焼いてくださったもの静かなご夫婦とも、再会しました。

さあさあここへと手招きされたところに車をとめ

ちかくのりんご園のアップルパイをさっそくおすそわけしていただき

焚火のそばのすわり心地のいい椅子をすすめられ

おいしい日本酒をなみなみとごちそうになりました。

いい色になってきたねと、うながされるまま空を眺めます。

むすめは木の小皿いっぱいのお菓子をもらってごきげん。

焚き付け用とおき火用の薪と着火剤を分けてもらい

わたしたちのテントまできてくれて、たき火をおこし

よし、だいじょうぶだね。おやすみなさい。 と手を振りわかれたあと

ご主人が、もういちど薪を届けに来てくれました。

2015年9月22日 17:58

ご予約のさい。

デザートにバースデーケーキをリクエストされると、

山のくだものをありったけそろえ、

あれもこれもばっちり用意しておくのですが。

キッチンからお客さまにひょいと声をかけ、

いっしょに作りませんか、とお誘いすることもあります。

声をかけてから、いちから手作りです。

夫が妻のためにエプロンをつけ、あまいクリームを泡立てる。

父が娘のために、生まれてはじめてたまご色のスポンジケーキを焼く。

子どもたちが両親のために、手作りケーキにろうそくを立てコーヒーを入れる。

祝ってもらうひとは、ゆったり頬杖の中。

なかなかいいと思うんです。

カテゴリ:お店について
2015年9月18日 18:35

里山のあちこちで、すすきがゆれて光ります。

栗ひろい  野菊  むかご  彼岸花 

見上げても 忘れても 目を閉じてもなお、青い空。 

どうしてここで店をしようと思ったんですかと

よく聞かれます。

玉突きみたいな展開で、気が付いたらここにいました。

おひとりできりもりするのは大変でしょうと

よく言われます。

わたしは、たのしいです。 

お皿を出したりさげたりするのも、床のふき掃除も

銀のスプーンをみがくのも。

 

カテゴリ:お店について
2015年9月16日 20:56

秋はいいですね。  山でお昼をどうぞ。

・5種類の野菜(里いも・かぼちゃ・紫いも・豆・にんじん)のポタージュスープ

・久万高原町9月野菜をお皿いっぱいに

   大根葉のマリネ はやと瓜の塩湯がき 2種類の豆のビネガー・サラダ

   大根の黒こしょうサラダ にんじんのハニーマスタード・マリネ 

    さつまいもの低温調理  切り干し大根のアーリオオーリオ・サラダ 

    赤ピーマンの炭焼き かぼちゃのバターソテー  むかごの塩煎り

   2種類のなすのハーブソテー 焼きなすソース 素揚げ野菜5種

   自家製ドレッシング 上村さんのトマトのブルスケッタをひときれ 

・黒妙うずの玄米チーズリゾット ひねり里いも こがしタイムのソース

・山の焼きりんご もちとうきび粉のクランブル あけび添え

・kitchen spoon 9月のブレンドコーヒー       

おひとりさま 2500円

カテゴリ:旬のメニュー
2015年9月15日 17:44

休日の朝。

久万の友人宅をたずねた後、ぶーんと車をとばして山にむかいます。

トランクには、ブランケット、クッション、コーヒーの野だてセットを積んでいます。

途中、具たくさんなお巻寿司とキャラメルをひと箱買いました。

ひかるススキの野原を、気持ちよくいちもくさんに走ります。

木陰に車をとめたら、こもれびのうつくしい草の上に布をひろげ、大の字。

友人に借りたイタリアの旅の本は、1ぺージも開かないまま

ひとり平和に眠りこけていました。

2015年9月12日 21:36

満天の星空に、虫の声。

本日3周年を迎えました。

胸いっぱいに摘んだ野の花を、空へぱあっと投げたいような朝でした。

たくさんの方にお引立ていただき、冷蔵庫がからっぽになった昼でした。

おひとりおひとりと、しずかに向き合う日暮れでした。

ふかい平和と休息の夜。

ありがとうの気持ちだけになると、ひとはしんとするのですね。

恋しくなったら、どうぞ訪ねてきてください。

緑の里山でお待ちしています。

感謝をこめて。

kitchen spoon 店主 姫野晶子

カテゴリ:お知らせ
2015年9月 9日 19:59

結婚記念日を自宅で祝いたいという方からお電話でした。

ケーキを作ってください。

生まれたての赤ちゃんのお世話で手いっぱいで、

今はとても外に食事には行けないから。

それならこういうのはどうでしょうと、持ち帰り用のセットをご用意。

お祝いの日の夕食セット

・山の恵みサラダ8種類の盛り合わせ kitchen spoon特製ドレッシング

・ごちそうグラタンセット(豆乳ソース・温野菜3種・チーズ)

・自家製田舎風パン

ここまで用意したら、いったん手を止めキッチンを片付けます。

ぴかっとお掃除。 ごくごく水を飲みます。

さてと。

大真面目にケーキをこしらえます。

たまごいろのスポンジに、ふんわりクリーム。

山の秋の実りをありったけ。

焼きりんご・はちみつスイートポテト・ローストナッツ・ブル―ベリー

ぜんぶつかってぜんぶのっけて。

作るうち、なんだかものすごく、しあわせ気分。

カテゴリ:旬のメニュー
2015年9月 8日 17:54

今日は小学校の稲刈りでした。

ささやかな田んぼ一枚。 黄金色。すべて手刈りです。

こうも楽しいものかと。

なれたお年寄りは、ながくながく使い込んだ麦わらぼうしのしたで

顔中に玉の汗を浮かべながらも、かろやかです。

無駄なくしずかに動き、刈り取った稲をきれいにたばねます。

家のひとはみんな元気け。 うん。おかげさまで。 

おばちゃんきてくれたんや。 きたぜー。 

ここ、刈ってもいいでしょうか。 かまんよ。 

子どもの言うことには、いちいち深くうなずいて話をみなまで聞いてやるし、

不慣れなひとがいればそっと助け、おちた稲穂をひろいあつめる。

最後の最後の最後まではたらく、おじいちゃんおばあちゃん。

収穫のあと。

田んぼの横にある緑の草に埋もれそうな小川に、みんなで長くつのまま入り、

こってりついた泥を洗い落とします。

赤とんぼがふわり。 

ほうっと息をつく私のとなりで、 年寄りはえらい。 とつぶやく若いひとがいました。

2015年9月 4日 21:25

たくさんは作れないから、ひとつだけね。

娘に手渡した、もちきび粉のクッキー。

わたしが作るおやつは素朴すぎて

彼女はあんまり好きじゃないはずなのですが。

こればっかりは、お気に入りのご様子。

また作ってねと、お代金をちょうだいしました。

お手製ぽち袋に、ちゃりんと。

あらまあ。

カテゴリ:旬のメニュー
2015年9月 2日 18:24

日時 9月25日金曜日 11:00~14:00 

場所 kitchen spoon

料理内容 

自家製ツナとドレッシングの秋サラダ

久万高原町産小麦の田舎風パン

10種類の野菜と豆乳ホワイトソースのごちそうグラタン

9月のブレンドコーヒーとちいさなおやつ

定員 8名  参加費 3500円  持参するもの 筆記用具

料理説明をしたあと、作るようすを見ていただき

できたてを試食しながら、のんびり昼食会をします。

参加ご希望の方は、メールでお問い合わせください。

    

カテゴリ:お知らせ
2015年9月 1日 14:12

ディナーは1日1組、貸切です。

山のおじさんたちが、ここでビアガーデンをやりたいようと

酒屋から生ビールの樽とサーバーを抱えてどーっとやってくる日。

思いつくかぎりのおいしいおつまみを、いちから手作りしてずらりと並べます。

もういいんでしょと言われれば、 いっしょに生ビールで乾杯。

ふたりっきりで星を見ながらゆっくりお食事をしたいのですと

ドレスアップした紳士淑女がしずしずとお越しになる夜。

白いシャツに着替え、テーブルクロスをひき花を飾り、ひかえめなピアノ曲をながします。

簡素な店でも三ツ星の心意気。

子どもの誕生日祝いをしたいから、パスタとピッツアを作ってください。

ひとりでいきます。雪の日に。

頑張った社員にとびきりおいしいものをたらふく食べさせてやりたい。

赤ワインがのみたい。 こーんなグラスで。

大人の女子会がしたいんです。 バイキングがいいかな。

好きなひとができました。 つれていきます。

はい。

どうぞ思いのままに。

カテゴリ:お店について