キッチンスプーン

『2015年11月』のアーカイブス
2015年11月25日 16:36

大人になってからピアノをはじめました。

先生のいない山奥。

いただきものの楽譜にかじりついて、2年練習しました。

朝ごはんのあと。 誰もいない午後。 雨の日曜日。

夢中でひきますが、 いつまでたってもどうもひけた気がしません。

自宅に来てくれるピアノの先生と出会い、まず娘がならいはじめました。

子どものひく音は、すなおですてき。

週に一回の娘のレッスンの音にみみをすませて、半年。

先生のご厚意で、娘のレッスンのまえに5分、教えてもらえるようになりました。

うれしくてうれしくて。

ものにならないバッハのメヌエット。

できないのも、たのしい。

2015年11月24日 19:48

本が好きです。

寝室にもキッチンにもお風呂場にも手提げかごにも、一冊二冊。

春、夏、秋、冬、なんでも読みます。

なんども読みかえすので、好きな本はぼろぼろです。

料理書とじゅんばん順番で、この秋に読んだのは、

エリザベス・ギルバート 巡礼者たち   まんぞく。

谷崎潤一郎 卍   そうぜつ。

辻邦夫 霧のサント・マリ  ぐっときた。

高村光太郎 知恵子抄  この愛。 ばったり倒れそう。

暮らしの手帳  ひたすらなごむ。

今読んでいるのは、川端康成 雪国。 

するどく冷えた空気によく合います。

毎年冬の始まりに読み返し、そのたびにじんときます。

本はいいなあ。

2015年11月21日 06:54

友人夫妻と家で晩ごはんを食べました。

こたつにみかんに歌番組。

この安心な感じ、お正月のようです。

おおきなえび天をふたつのせた玉子とじ丼をつくります。

天丼なんて久しぶりですから、てんこもりです。

わかめとお麩のおすましと、いただきもののおつけもの。

母が、ふたり用の新しいお箸と、おいしいケーキを買ってきました。

お風呂上がりでいいきもち。

さあ食べましょうか。

日常がいちばんしあわせ。

2015年11月17日 14:25

分量は、先人の知恵です。

この分量いいなあと思ったら、

何回も何回も何年も何年も作ります。

おさじにすくったりはしっこをかじるたび、にんまり。

やっぱりいいなあと、何度でも感動します。

やがてすっかりなれてくるころ、からだが勝手に動きはじめます。

もっと素材を信頼してみたいとか調味料はこっちがすきだとか

かん違いからの発見やちょっとした冒険なども、分量のなかにまじりはじめます。

味見をしたくちもとが、ふっとゆるめば上々の出来。

分量は、先人の知恵です。

目分量は、そのひとのおいしい記憶からできています。

2015年11月16日 10:47

大学で同期だった、という男性ふたりがご来店。

ひとりは山の友人、革職人の琢朗さんです。

あけはなした窓の向こうは、白い霧とつめたい秋の雨。

ミルを手渡し、じゅんばんにコーヒー豆を挽いてもらいます。

昔話  笑い話  いまのこと これからのこと

わたしは、湯がわくまでのあいだにドーナツをつくります。

のどかなまあるいかたちの揚げたてドーナツに、きび砂糖をたっぷり。

熱いコーヒーをいれ、地とうきびのクッキーをそえます。

日がくれたら

薪ストーブのそばで、つめたい白ワイン。

カテゴリ:お店について
2015年11月16日 10:25

玉突きのような展開ではじまりました。

教えてようとおしゃるので、 

はいわかりましたと。

いっかいこっきりのつもりでいたのですが

みなさんのお気持ちで、どこまでもどこまでも続きそうです。

心底びっくり。

じんわりうれしい。

こうなったからには。

みなさんひとりのこらず、とびきりの料理上手にしてさしあげますとも。

カテゴリ:お店について
2015年11月11日 16:50

・ヤーコン、地いも、さつまいものポタージュスープ

・久万高原町11月の恵みサラダ

 素揚げにした 自然薯 ごぼう 秋なす ズッキーニ かぼちゃ ししとう

 塩ゆでにした 西洋はくさい はやとうり カリフラワー  わさび菜のサラダ

 たか菜の塩麹マリネ にんじんのジュリエンヌサラダ 3種類のかぶのマリネ 

 切り干しだいこんのアーリオオーリオソース 焼きなすとしその実の塩サラダ

 2種類のデイップ まめとハーブ・さといも黒こしょう  2種類の自家製ドレッシング

 久万高原町産とうきび粉のうす焼きパン

・手打ちパスタ 豆乳クリームソースとおなっぱソース

・干しいもと地粉のクッキー 山のりんご 焼りんごソース添え

・kitchen spoon 11月のブレンドコーヒー

おひとりさま 2500円  どなたさまもごゆるりと。

 

カテゴリ:旬のメニュー
2015年11月 8日 17:59

ヨーロッパのビールが2~3種類。

スペインのスパークリング。

自然派のワインが赤白2種類ずつ。

バーボン。

これっぽっちです。

どのお酒もいいです。

どの作り手もいい。

自然派の小規模生産者の作るお酒は、牧歌的な味わい。

音をたてて赤くもえる薪ストーブの前で

グラス一杯のお酒とじっくりむき合う、秋。

2015年11月 6日 17:28

おおきなスーパーマーケットの豊富な品々を見てまわるたのしさは

外国で旅の日用品をそろえようと商店に入るたのしさに似ています。

友人とふんぱつして寿司屋のカウンターに並ぶうれしさは、かくべつ。

本屋で読みたい本をつぎつぎ手にとっていく、このぜいたく。

選びぬかれたうつくしい書の前で立ちつくすのもいい。

人気のパン屋さんのクリームパンが、どれほどおいしいかという話を聞いたり

友人に紹介されたひとの瞳を、じっとみつめたり。

家族へのちいさなお土産をえらび、出会ったひとに手をふって

山に帰りました。

落ち葉のかおりのする里山は、もみじの赤。

しいんとしていて、さむくて、うれしい。

わたしはもう街で暮らすことはないのかもしれません。

かつて暮らした街は今、小旅行気分になれる場所。