キッチンスプーン

『2016年6月』のアーカイブス
2016年6月30日 17:39

濃い緑の山奥に、ちいさな神社があります。

いつ行っても、だれもいません。

石の階段には、ぬれ落ち葉。

鳥の声。 水の音。 風。 

あかるい鎮守の森にすっぽりと。

梅雨はしずかでいいですね。

2016年6月30日 17:15

強い雨のあと。

友人の山小屋におじゃましました。

ぬれた岩に苔がひかっています。

そこへは、おおきな橋とちいさな橋をわたるのですが

前日の雨でとうめいな水が川にあふれ、ちいさな橋は流れのしたでした。

骨までひびくような水の音。

しずかにわたります。

大丈夫。 ここ。 気をつけて。

ゆっくり。

今もし足をすべらせたら、河童でも助からない。 

2016年6月29日 21:21

休日。

家でのんびり読書をしていたら、子どもたちの声がします。

あきこさーん、いますか。 はーい。

にこにこばら色ほっぺの、直瀬のちびさんたち5人。

いつもなら家でも店でもお邪魔しまーすといってなだれ込む子たちなのに

いつもとちょっと様子がちがいます。 

あの、これあげます。

差し出された小袋は、農協で売っている豆のたね。

おこづかいで買ってくれたんだそうです。

2016年6月29日 21:00

ご近所さんのおもちまきに寄せてもらいました。

棟上げの日はいいですね。

朝からずっと、木づちの音がたくさんやまびこしていました。

まっさらなたてもののてっぺんで、風になびく五色の旗。

見上げるひとの顔は、みな晴れ晴れとしています。

なつかしそうにしているひともいました。

その瞳にうつるのは、色あせないしあわせな記憶。

ろくに拾わず、うしろのほうでほのぼのしていたら、

ほーいと声がかかってまっすぐにお餅がとんできたもんですから、びっくり。

2016年6月25日 20:23

うす紅色の夕焼け空に、おおきなおおきな虹がでました。

空じゅうの色がいっせいに濃くなり、やわらかくつよく光ります。

もうね。

金の龍でもいるんじゃないかと。

一生ものの毎日です。

さて、あしたは kitchen spoon の料理教室

 ・晴れたらお餅まきにいきましょう

 ・お台所薬局という考え方

 ・梅雨の食べ方

 ・精進五目ちらしずし

 ・初夏の飲みもの アイデア集

 ・はじめての梅仕事

2016年6月24日 17:15

久万高原町産小麦  黒妙うずの全粒粉  久万のえごまの実

きび砂糖  自然塩  ベーキングパウダー

太白ごま油 とうめいなタイプ  成分無調整豆乳

山のブルーベリー  自然派赤ワイン

すべて里山で、今、手に入るもの。 

カテゴリ:旬のメニュー
2016年6月22日 15:55

ピアノが楽しいです。

四苦八苦しながらようやく一曲。 また一曲。

まとめて何時間という練習はとてもできませんから、ピアノの前をとおるときに座ります。

朝ごはんのあと。 豆が煮えるまで。 お風呂上り。 

夕食用の薬味を畑に摘みにいくちょっとそのまえに。

夜。 家族がそれぞれ部屋で好きなことをしているようなので。

出先にピアノがあれば持ち主にたのんで弾かせてもらうし

小学校の足ふみオルガンも子どもにまじって。

ピアノが好きです。 

そんなふうにしていると、ゆっくりゆっくり弾けるようになります。

弾けるようになってくると、いつも思うことがあります。

この曲。

あのひとの感じに、似てる。

いろんなひとのようすが、いろんな音になってひびきます。

そしたらもうただ一心に弾くようになります。

こうなるとね。

弾いていることが、だんだん祈りに似てきますね。

2016年6月21日 20:57

二期生のみなさんと料理教室です。

内容は、参加されるひとの希望と季節にそったもので考えています。

時間 10:00~14:00

場所 kitchen spoon

用意するもの エプロン 手拭き 筆記用具

参加費 3500円

内容は今のところこんなふうです。

いちから手作り 精進五目ちらし寿司

こんなにあります 梅仕事 

梅雨の食べ方

不明な点があればお問い合わせください。

2016年6月20日 09:48

友人たちとの夕食会でした。

簡素な暮らしを好む山の女性たちですが

ちょっと気分を変えて、今日は浴衣を着ようということになりました。

浴衣や帯のない人はあるひとに借りて、あるひとはありったけ持ち寄ります。

夕食のしたくは、男性にお任せ。

ひとりではまったく着れない、というひとはいませんでした。

すっとした立ち姿。

帯を結ぶまなざし。

無駄のない手もと。

たまにはいいねと笑いあう、

いっさいの装飾をおとした暮らしを愛する女性たちの

自然に磨かれたうつくしさ。

2016年6月20日 09:36

遠雷や 皿に寄り眼の 目玉焼き   さくたやすい

朝ごはんを食べていると、白鷺がふわり。

とおくに雷の気配。

山の緑が濃くなりました。

白い霧 灰色雲 あじさい なすの苗

梅雨はいいですね。

ほかほか蒸しいパン びわ 焼き野菜のオムレツ 熱いミルクティー

2016年6月20日 09:13

勇気とは、とても静かなものです。

わあわあ騒ぐのは勇気ではありません。

それは勇敢。

臆病者のありさまです。

雷の夜。

わがいたいけな家族は、ひとりまたひとりおおさわぎでわたしの部屋に転がりこんできます。

やれやれ。

恐れることなど何一つないと、わたしは思うのだけどなあ。

2016年6月20日 08:43

好きな人をディナーにお連れしたいんです。

若い女性からのご予約でした。

お相手は、少々気まぐれな年上の男性とのこと。

ご予約の声から、とうめいな期待と不安があふれるように伝わります。

そそうのないように。 こころにかなうように。 くつろいでもらえるように。

落胆したくないわたしもいる。 どうすれば。 お支払いは。 マナーは。  

こんなとき。

もう十分とおもえるまで仕込みをして、きれいにしたくをすませたら

すっぱり手を止めて、ゆったりとくつろいでお出迎えをします。

いつも通りのあなたでいられるよう、陰ながら専念することが

今夜のわたしの唯一の仕事。

カテゴリ:お店について
2016年6月20日 08:33

雨の日曜日。

梅干しを仕込みました。

うまくいきますかね。

長いあいだ母と祖母がしてきたことを、今年ようやく引きつぎました。

といって、こまごまと教えてもらえるわけでもなく。

好きにおやんなさいという感じですから、わたしなりに。

完熟の梅は、かおりまではちみつ色です。

2016年6月16日 17:07

大根、白菜、じゃがいも、あずきの冷製スープ

久万高原町6月16日の恵みをたっぷり

 切り干し大根のアーリオ・オーリオ 地にんじんのジュリエンヌ・サラダ 

 紫玉ねぎのスライスとトマトのブルスケッタ 自家製ハーブ・チーズソース

 ヤーコンの蜜煮 大根の低温調理 原木しいたけのコンフィ 

 そら豆と青大豆のマリネ おかひじきとにらの塩ゆで 干したけのこのバター煮

 ズッキーニ 新じゃがいも ひらたい切り干し大根 を素揚げで

 グリーンサラダと自家製ドレッシング 地粉パンのガーリック・トースト

そば粉のフィットチーネ 長いもとクレソンのガーリックソース

レモンと梅のスコーン

kitchen spoon6月のブレンドコーヒー

おひとりさま 2500円

カテゴリ:旬のメニュー
2016年6月16日 06:37

星の数ほどある出会いの中にも

ふしぎにつよいご縁というのは確かにあります。

ライオス・ウヴァのオリビエ・リビエラさん。

10年、のむならこれと思ってきました。

一本のワインには、作り手さんの一年が詰まっています。

おひさま。 嵐。 いのち。 思い出。 いらだち。 涙。 笑顔。

原材料はぶどうだけじゃない。

2016年6月16日 06:26

ROOMの大山さんが山に来てくれました。

彼とはながいお付き合いです。

信頼できるひとなのですっかりおまかせして

日暮れ前の濃い緑の中、テラスのいすにすわり

眼をとじていました。

ばっさりといい気分。

2016年6月11日 20:30

かつて。

カウンターの中にいるときに、

空気にとけてなくなってしまいたいと思うほど苦手なことがありました。

それは、ひとがひとの悪口を言っているとき。

舌が斧になっている。

黒い墨の雨を浴びているような気分でした。

今は何とも思いません。

ただしずかに傍観しています。

2016年6月10日 21:30

おいしい晩ごはんを家族とかこみたいのです。

というより

わたしがいなくても、ほのぼのなかよく食べていてくれれば、いい。

今日、日が暮れてから家に帰りました。

むすめと母が、先に夕食をとっていました。

おっかえりい。 はーいただいま。

食卓には、手作り春巻きと鮭チャーハンに、ゆで野菜。

水を一杯すいっと飲んですわります。

2016年6月 9日 18:39

店のとなりの畑をおかりしています。

まだ土は見えませんが、友人が来てくれて草刈りができました。

梅の実をもいでいた女性と3人、刈りとった草のうえ。

のんびり話をしていると、

目の前にまあるい枯れ草の玉がころがっているのに気がつきました。

なに。

手のひらにのせてみます。

もぬけのからのひばりの巣。

あ。

もう巣立ってるよ。

そう、なの。

ふっくらとやわらかい、かっこうの声。

動物たちがみるこわい夢のなかに、わたしいるね、きっと。

2016年6月 7日 20:23

しんしんと 肺碧きまで 海の旅  篠原鳳作

ここは山です。

けれど、わたしのなかに海はあります。

心地よく冷えています。

2016年6月 7日 20:07

kitchen spoon の料理教室

お台所薬局という考え方について 

梅雨の食べ方

本日のメニュウ

 久万高原町産ひめっこ地鶏の煮込み カレー・クリームソース

 山の玄米と梅干のハーブ・バターライス

 原木しいたけとわらびのコンフィ

 切り干し大根のアーリオ・オーリオ

 にんじんのジュリエンヌ・サラダ

 6月のグリーン・サラダ

自家製調味料  

久万のケチャップでつくるお手製カレールウ 

ハーブソルト 手作りハーブチーズ フランス風

山のりんごとナッツのデイップ コーディアル・シロップでつくる飲みもの 

みなさん働き者のきれいなお顔でした。 

カテゴリ:旬のメニュー
2016年6月 6日 12:32

休日は奥の間にこもります。

障子をうすく開け、掃き清めた畳のうえ。

きこえるのは鳥の声と風の音。

朝から本を読み、夕方ゆっくりお風呂に入ります。

春から梅雨にかけて読んだのは

掌の小説 川端康成   ひきこまれる

食の一句 櫂未知子   季語としてのたべもの

新瞑想法入門 osho    ながく手もとにある一冊

おんなのことば 茨木のりこ   はい 倚りかかりません 

春琴抄 川端康成   脱力 なんなんだこの愛は

大草原の小さな家の料理の本 バーバラ・Ⅿ・ウォーカー 骨太な料理書です

 

2016年6月 3日 21:20

朝早く訪ねてきた友人が、わらびをくれました。

あついコーヒー1杯分のおしゃべり。

夕方はるばると訪ねてきた友人が、はちくをくれました。

立ち話じゃもの足りなかったね。 またゆっくり。

翌朝。

ご近所さんが掘りたてのらっきょうをくれました。

おとなりさんが店の奥の草を刈ってくれました。

畑にむかうおばあちゃんが声をかけてくれました。

軽トラにのった友人が、通りすがりににっかり笑ってくれました。

ほたる、ふわり。

朝、昼、晩。

しあわせに暮らしています。