キッチンスプーン

2017年10月15日 19:52
この豆がたいへんやねんな  そうかー

次郎さんの畑にお邪魔してきました。
長靴で、草の中をてくてくと。
彼は、黒妙うずという屋号を持つお百姓さん。
週に一回、丹精した野菜を軽トラックに積んで来てくれます。
苦いコーヒー1杯で、さまざまなことを一時間でも二時間でも語り合える
よき山の友人のひとりであり、唯一無二の仕事仲間でもあります。
穀物と野菜は、わたしにとって味の要。
欲しいのは、ひとくちめは淡く、ゆっくり味わうごとに深くなる味です。
彼の野菜でないと出せない味が、たしかにあります。
信頼できるって、いい。
だがときに、つらい。
端境期と不作。
実際に自然と折り合いながら苦心さんたんするお百姓さんに比べれば、
わたしのつらさなど、公爵婦人のぜいたくな心配事みたいなものでしょう。
野菜がないときは、何とかしてしのぎ、みのりを待ちます。
今年の夏はいい感じに終わりました。
いろんな話をしながら、草を踏みしめ畑を歩きます。
今年の秋は長いといいなあ。