キッチンスプーン

2017年11月16日 19:19
年貢

7年前。
お金を貸してくれた人がいました。
したい店をするにはお金がこれくらい足りないと、なにげなく話したその翌日。
電話があり、銀行に行くと、すでに入金されていました。
500万円。
ああ。 返さなくていいよ。
その人は、まぶしいものでも見るような目をしてゆったり笑いましたが、
わたしは、笑うことも、うなずくことも、できませんでした。
信頼する人からの純粋な思いやりが、数字になって、今、目の前にあります。
ありがとう。 でも返す。
こつこつ貯めて、年に一回会いに行きます。
わたしにとってはせいいっぱいの金額ですが、彼は医師です。
この人ならこの金額、一日でかるく稼ぐのかもしれません。
一年ぶりだね。 はい。
借金を返しに行って、ワインとフランス料理をごちそうになりました。
たいへんおいしかったです。
ああ。
もう。
姫野晶子をこれ以上甘やかしてはなりません。