キッチンスプーン

2017年10月20日 16:08

わたしはグラタンが好きです。
作るのも食べるのも。
でも、いちばん好きなのは
たちのぼる白い湯気にほほを染めながら、ひとさじひとさじを口に運ぶ、
そのあたたかさの中にいるひとを、見ること。
何かあかるいものが、しみてくるようで、手が止まります。
今日は8種類の秋野菜のグラタンに、木の実入りの香ばしいパンを添えました。
しあわせな、10月。

カテゴリ:旬のメニュー
2017年10月18日 16:26

秋のはじまりに読んだ本
寒くなると読書がはかどります。
・農場の少年 ローラ・インガルス・ワイルダー
   アルマンゾ少年に拍手。
・みずうみ 川端康成
   一冊読むとまた一冊読みたくなります、川端先生。
・むかしの味 池波正太郎
   よき時代の東京。まだ見ぬ、なつかしい味がずらり。
・学問 山田詠美
   夜の書き方がきわめて美しい。
・川島小鳥 未来ちゃん
   まぎれもない存在感。
・オ・ヤサシ・巨人BFG ロアルド・ダール
   バッキンガム宮殿の場面をくりかえし読みました。
・嫌われる勇気 岸見一郎 古賀史健
   「いま、ここ」に強烈なスポットライトを。
   
   

2017年10月15日 19:52

次郎さんの畑にお邪魔してきました。
長靴で、草の中をてくてくと。
彼は、黒妙うずという屋号を持つお百姓さん。
週に一回、丹精した野菜を軽トラックに積んで来てくれます。
苦いコーヒー1杯で、さまざまなことを一時間でも二時間でも語り合える
よき山の友人のひとりであり、唯一無二の仕事仲間でもあります。
穀物と野菜は、わたしにとって味の要。
欲しいのは、ひとくちめは淡く、ゆっくり味わうごとに深くなる味です。
彼の野菜でないと出せない味が、たしかにあります。
信頼できるって、いい。
だがときに、つらい。
端境期と不作。
実際に自然と折り合いながら苦心さんたんするお百姓さんに比べれば、
わたしのつらさなど、公爵婦人のぜいたくな心配事みたいなものでしょう。
野菜がないときは、何とかしてしのぎ、みのりを待ちます。
今年の夏はいい感じに終わりました。
いろんな話をしながら、草を踏みしめ畑を歩きます。
今年の秋は長いといいなあ。

カテゴリ:お店について
2017年10月13日 08:51

街で人気のパン屋さん、aoitoriでどっさりパンを買った帰り道。
思いつくままにおすそ分けしてクリームパン一個残りませんでした。
おいしいものが手に入るとうれしい。
もうそれだけで満足なのか、たんに心が浮き立つのか。
よくわかりません。
気がつくと、手に入れたものを丸ごとぜんぶひとにあげていたということが
食べものに限らず、数え上げればきりがないほどたくさんあります。
やり過ぎないように気をつけてはいますが
どうも引きとめちゃだめな気がして。
お金も、物も、人も。

2017年10月11日 16:26

訪ねてきた友が髪を切ってくれました。
美容師さんでも理容師さんでもない人です。
左右がそろってないね。とあきれ声。
そう。 じゃ、切って。 
ええ。
自分の姿かたちに興味がないとまでは言いませんが
それがなんだ、というような投げやりなところがわたしにはあります。
じゃ、切るよ。 
ん。
秋の朝。
目を閉じます。
見た目だけではなく。
中身だけでもなく。

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