キッチンスプーン

『お世話になっている人たち』の最近のブログ記事

2016年4月19日 21:39

今日は由良野。

友人にもらった卵・地粉・今朝のパン・にんにく・レモン・ハーブをざっとかごに詰めて、出発。

着いたらみなさんに挨拶をして、よもぎつみ。

工房前で、ローズマリーのお茶と焼きりんごでお茶の時間です。 

今日もまた会えてうれしい。はじめましてのひとがいるのもまたうれしい。

陽子さんに織った布をみてもらいます。つぎの布の相談。

すすめられた糸をいちもくさんに巻きます。

キッチンに戻り、昼食の支度をすませてから、すこしピアノ。 

わらび・のらぼう菜・ゆでたまご・アボカドのレモンサラダ

たけのこ・じゃがいも・みつばの手打ちパスタ  パン

ひろしさんのコーヒーをごちそうになったあと、手焼きの焙煎を教えてもらいました。

工房にこもってはたに糸かけ。 手仕事しながらおしゃべりも。

夕方は、ミント・ローズゼラニウム・はちみつのお茶をいただきました。

帰り道はいつも、来たときより元気になってる。

2015年4月25日 17:08

黒妙うず    次郎さん  真衣子さん

kitchen spoon からさらに山へ山へむかうと、黒妙という集落があります。

空は真青。その空をとかしたような空気の中で、ふたりはお百姓をして暮らしています。

自然農という営みは、もし骨惜しみをすればあっという間に大地にのまれてしまう。

そんなきびしさがあるのだろうと、わたしは思います。

けれど、そんなふうに言えば、きっとふたりはくすくす笑うでしょう。

易しくもなければ、むつかしくもない。 ただ自然だと。

百姓してます。 そういうときの真衣子さんのようすは、とてもいいです。

ふしぎなやさしさのある彼女のひとなつっこい笑顔と目が合うと、

真衣子さんのとうめいな魂のかけらが、こちらにくっついてくるような感じがします。

草ぼうぼうの荒れ野を前にしたとたん、いきなり生き生きしてくる次郎さん。

こんなにも大地から祝福されているひとが、ほかにいるんでしょうか。

もっと正しく。 もっと良い世界を。 

つよく、ふかく、しずかにそう願う次郎さんは、ほとんど巡礼者のようです。

原っぱの味がする野菜をつくる友人。 次郎さん。 真衣子さん。

いつもありがとう。 いつか一緒にひろい世界を旅しましょう。 

好物  うまいもち

嫌いなもの  みょうちくりんなルール

2014年9月 5日 14:27

独奏 平岡さん


夜の二番町。

ここは、昼間の光につかれた人が、ほどよい闇に身をひたしくつろぐ場所です。

路地をゆくひととひとは、肩が触れ合うほどの近さですれ違っても

わずかな言葉をかわすことや視線があうことは、めったにありません。


種子がくらい土の中で生をはじめるように、

物事のはじまりはすべて闇の中にあります。

わたしにとって夜の闇は、こころやすらぐ休息場所。


平岡さんは、厳しさとやさしさがいつも同時にあるバーマンです。

断固とした口調。 現実をまっすぐに見る目。

そのいっぽうで、弱い人に見せるしずかな思いやりは

物言わぬ闇の優しさに似ています。

けれども、彼のこころを知りつくそうとするものを阻む、

深い洞窟を持ち歩くひとでもあると、わたしは思っています。


「飲んだらええがな。」


こころを使ってお酒を注ぐ人、平岡さん。

いつもありがとうございます。

いつか山で飲みましょう。


好物 うまい肉とお山のてっぺん

きらいなもの 粗忽者




2014年5月28日 16:24


整体師  木村さん


木村さんは、瀬戸内海のうつくしい島に暮らす整体師さんです。

おだやかな手とわずかな会話で、人のからだをすっと変え、整えます。

年に数回整体してもらうようになって5年がすぎました。

淡々と話す木村さんの声に耳を澄ませていると、

そのお話は、まるで一滴の水が落ち、水面にゆるやかに波紋を広げ

やがてなじんでいくゆるやかさで、響きます。

そんなふうにしているうちにふと気が付けば、

わたしの暮らしはとてもほんとうとは思えないくらい大きく変わっていたりします。


からだに感謝を伝えるといいですよ。

深く息をしましょう。

おいしいおひるごはんの食べ方を教えますよ。

支えてくれている足を信頼して。

人のからだを自分のからだとしてとらえてみるのです。

こうすると、ほら。 はい。楽ですね。


今この瞬間をより深く生きるということを重ね、

いつもしずかに笑っている人。 木村さん。

整えてくださってありがとうございます。

よく動くからだと、朗らかで動じないこころ。

わたしも目指します。


好物 自然な食べもの

嫌いなもの 不自然 


2014年3月13日 08:14

田村ファーム&フォレスト  りゅうごさん

 

りゅうごさんは、久万高原町でともに働く同世代の農家さんです。

kitchen spoon で使う粉のすべてとお米の一部を作ってくれています。

 

しっとりきめの細かい地粉は、手打ちパスタや白パンに。

ざっくりと香ばしい全粒粉は、食事パンやピッツアに。

甘みのある米粉は、ホワイトソースや焼き菓子に。

山のお米は、毎朝好みの加減に精米して、リゾットやグラタンに使います。

 

りゅうごさんは、こんがりトースト色の肌と、おだやかな低い声の持ち主です。

初夏のころ、緑のあぜ道でひとり作業をする姿をみかけました。

強い日差しの下、長身の体を折り曲げて地面に這いつくばり、何やら一心に手を動かしています。

あんまり一生懸命に働いているものだから、なかなか声がかけられませんでした。

 

お米と粉のことなら、「なーんちゃ!」の一言でいつも快く引き受けてくれる

こころ強い友人、りゅうごさん。

いつもありがとう。

 

好物 コーヒーとタバコ

嫌いなもの 波風

「なーんちゃ!」=久万の言葉。「おやすいごよう」の意。

 

 

 

 

2013年2月 5日 08:06

BRIDGE  かなこさん

 

かなこさんと出会ったのは、BRIDGEのレセプションパーティーの日。

共通の友人から開店祝いのごちそうを頼まれたのです。

心やさしい友人のオーダーは、パーティーの後、ご家族と楽しむための夕食でした。

寿司おけいっぱいの精進ちらしずし。 鯛のお吸い物。

エビフライと手作りのタルタルソース。 野菜のサラダ。

木綿の白い布でひとつに包むと、おおきなおおきなお弁当のようになりました。

贈るひと気持ちを胸にかかえお店に向かいます。

 

日暮れ時の道後公園。ゆったりと枝を広げる木々のシルエットはまるで影絵のような美しさです。

BRIDGEは、祝福に集う人々が放つおぼろな熱気にみちていました。

かがやく瞳のかなこさんと、しずかな笑顔のしんごさんが出迎えてくれました。

 

掃除用の大きくてやわらかいほうき。 いい香りがうれしいベルギーのせっけん。

空色のテーブルクロス。 丈夫で使い勝手のいいさまざまな竹のかご。

kitchen spoonで働くBRIDGEからやってきた道具たち。

そのどれもが、毎日じゃんじゃん使えて、タフでうつくしいものばかりです。

 

出会えてうれしい友人、かなこさん。 しんごさん。

いつもほんとうにありがとう。

 

好物  真面目な生産者がつくる食べものと毎日のビール

嫌いなもの  うそっぱち

 

 

2013年1月 9日 21:08

うずくぼ工房   山本さん 河野さん

 

kitchen spoon は、うずくぼ工房のみなさんの手で、こつこつと作られた建物です。

 

地鎮祭のとき。

直瀬富士を見てはきれいな山だとはしゃぎ、通り雨にふられてはあれれと笑い、やまびこするカッコウの声に目を細めていた山本さん。

子どものスケーターですいっとお散歩。

くわえたばこでにっこりごあいさつ。

直瀬の人たちとあれこれ立ち話。 

山本さんは、思わずくすっと笑いたくなるような明るい心の持ち主です。

 

kitchen spoon は、石垣を積むことからはじまりました。

根気のいる作業でした。ざあっと音を立てて、どしゃぶり雨がよく降りました。

黙々と。淡々と。 ちょっとひとりごと。 にっと笑ってまた手を動かす。

粘り強く骨身を惜しまず働く人、河野さん。 

わたしは石垣を見るたびに河野さんの働く姿を思い出します。

 

明るくタフな職人集団、うずくぼ工房のみなさん。

ほんとうにありがとうございました。

みなさんが丹精して作ってくださったこの建物。大切に育て、いつくしむとお約束します。

 

好物   ブラック・コーヒー

嫌いなもの 中途半端

 

2012年11月26日 14:57

 

日曜日。学芸会の後、小学校の校庭でつきたてのお餅をごちそうになりました。

空は青く、まるで春のような日差しでした。

 

慣れた様子で静かに杵を振るお父さんたち。 おだやかなかけ声です。

白い湯気が上がる熱々のお餅を、手ぎわよくちぎるおばあちゃん。

子どもたちのバラ色ほっぺ。

おじいちゃんがゆっくり歩いてきて、丸めたお餅を指先でひょいとつまんで口に運びます。

調理室からもれ聞こえる、お母さんたちのあかるい笑い声。 

テーブルの上の大きな鉢には大根おろしがたっぷり用意されていました。

香ばしいきな粉とお砂糖。 お醤油。 おつけもの。

 

間もなくして、つやつやのお餅がどっさり出来上がりました。

みんなうれしそうに、大切そうに、お餅をほおばります。

 あー。 うまい餅やなあ。   はい。 んー。 おいしい。

 

この地の恵みを、この地の人たちと分かち合う、このよろこび。

ほんとうにおいしかったです。平和で豊かな食事をごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

2012年11月13日 14:39

 

お客様 岡本さん

 

岡本さんは、人を楽しませるのが使命のような人です。ワインとヨットが大好きなお医者さん。

お仕事もプライベートも充実しているご様子で、いつもいつも、とびっきり多忙です。

 

かんぱーい。さてと。しかしまぁ料理は何を食べるかより誰と食べるかやねぇ。

おっ、こんばんはー。  ん。 知り合い知り合い。

はらへったなぁ。 このワインちょっとええやん。 どこから仕入れてんねやろ。

うまい。はー。  この人の料理はひとに媚びてないねんな。  正直が一番やね。

ぼくが醤油の研究者になりたかった話、した?  今度の日曜は横浜。 いやいや仕事仕事。

そうそう。これ知ってる?あけてあけて。そ。トマトせんべい。ちょっとしゃれてるやろー。

形も味も洗練されてるし、びっくりやろ。シャンパン合わせてみよか。飲む?なにがある?

あっ電話や。もしもし。はいはい。  え。 あはははは。  しゃーない、呼んだろか。今どこ。

 

旺盛な好奇心。あふれるサービス精神。忙しさにのまれないタフさ。

楽しいお話はいつも色とりどり。

さまざまな機会を与え育ててくれるひと  岡本さん。

いつもありがとう。

 

好物 焼き塩鮭定食

嫌いなもの ごぼう。 食べると変身します。 ネズミさんに。

2012年10月25日 17:22

遙風堂  ひでさん

 

kitchen spoonの器の多くは、ひでさんのお店、遙風堂で買い求めたものです。

 

器、ガラス、木、布。

遙風堂で目にするものは気持ちがいい。まるで、ここにあるもの全部、ついさっきじゃぶじゃぶと水洗いしたばかりのようにこざっぱりとして見えます。何を見ても清々しく、のびのびと美しい。

 

ただそこにあるだけで心がはなやぐもの。

今すぐに店でつかいたいもの。

暮らしのまんなかに取り入れたいもの。

想像力をたくましくするもの。

 

しずかに見ます。よく感じ、ていねいに選びます。

もうひとつ。   またひとつ。  ほんものをすこしずつ。

 

ものに向き合うまっすぐな姿勢を見せてくれる友人、ひでさん。

いろんな話、しましょう。  時間を忘れるくらい。

いつもありがとうございます。

 

好物  本気の話

嫌いなもの  酒のない夕食

 

2012年10月17日 10:55

バツフオ計画工房  山下さん  

 

山下さんは、kitchen spoonをつくってくれた建築家さんです。

いろんな話をしながら店をつくるうち、わたしたちはすっかり仲良しになりました。

 

ねえ、姫野さん。  はい。

いい仕事ってなんだろうか。

癒しってなんだろう。

ひとのしあわせってどんなもの。

ほんとうってことば、どう思う。

あの人はこう言ってました。僕はね、こう思うんですよ。

 

古い小屋の軒先で。  野山を歩きながら。

仔犬のあたまを撫でてから。  仲間と道路に寝ころんで。

いろんな話をたくさんしました。

シンプルで分かりやすい打ち合わせも楽しかったけれど、なんでもない、ふだん考えていることを静かに語り合う時間が、わたしは大好きでした。

 

信頼する友人、山下さん。いつもありがとう。

好物  ローストチキン

嫌いなもの  にせもの